2025.06.17
子供の頃は、良く大きな声を出す機会があった。
友達を遠くから呼んだり、運動会のリレーの応援や、学芸会の興奮や。
喧嘩をして感情を抑えきれずに泣き叫んだり。
大人と呼ばれる年齢になりお行儀よく、慎ましやかに人の迷惑にならないようにと
知らずのうちに自分を抑える術を手に入れてフラットでいる自分がいる。
朝起きてカーテンを開けた時に目一杯に飛び込む鮮やかな緑。
むせ返るような緑の空気を吸い込んで思わず「うわぁー」と声を出す。
仕事帰りの暗くなった夜空に手の届きそうな大きな月を見た時、
狼人間ではないけれど「うおぉ~」っと叫んでしまう。
たまには大きな声を出してみるといい。
心の壁が壊れる気がするから。
ガチガチに固まった、可愛らしいわがままだったり、何も気にしない奔放さだったり
固く閉じ込められた心には本当の自分の気持ちが閉じ込められている。
好きという気持ちを取り返してほしい。
大きな声を出して心の壁を破る。