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インド映画といえばボリウッド。美男美女が繰りひろげる歌あり踊りありの、
あのにぎやかなイメージしか湧いてこないが、今、一味違うインド映画が
上映されている。
この映画は男女の偶然の出会いと心のふれあいがテーマなのである。
そこで早速観にいったのが「めぐり逢わせのお弁当」

インドも同じなんだな。日々の機微は・・・。としみじみ思う。
隣のオットも月並みだが「いい映画だね」と感じ入った様子。

俯瞰した映像で見る限りムンバイの街を走る通勤列車は、なかなか
最先端の列車のように見える。ところが中はまるで日本の戦後の
ような混雑(見たことないけど)。
まあすごい事!確かインドって人口が10億人だったか?
街の喧騒もすごい。すでに日本では失ったすごいエネルギーを感じる。
そういう意味でも今のインドの勢いを映した興味深い映画である。

そしてダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人が、大都市ムンバイの
オフィス街で昼時に弁当箱を配って歩くのだ。インドじゃお弁当は
ダンナさんの出勤後に奥さんか、契約している弁当屋が作って
弁当配達システムを利用して届ける習慣のようである。
お重のように直径10cm強の丸いアルミのような容器が積み重ねてあり、
4つもそれなりのおかずを作るのってそれは大変だ。
これって女性にはかなりの負担が掛かる習慣だと思うな。
システム的に言えば誤配の心配はまず無くて、あったとしても
600万分の1とか・・・。

心が通わなくなっている夫にイラが愛情弁当さながら腕によりをこめて
作ったお弁当が、定年間近の男やもめサージャンに届けられてしまう。
完食に喜ぶイラ。しかし食べているのが夫ではないと知ったイラが
手紙をお弁当箱にしのばせる。観ている私たちは往復書簡のような
手紙を待ちわびる主人公に感情移入するのである。
偏屈ともいえるサージャンの心に灯がともりイラの生活もイキイキとしてくる。
やっぱり「愛」って人の心をこんなにも豊かにするんだとちょっとドキドキする。

登場人物は多くない。サージャンの仕事の後釜になる孤児で育った若い男と
イラの父親をずっと自宅で看病してきたイラの母親、イラの上階に住む
叔母とは窓を通じて声だけのやり取りだ。この少ない人物達が
なんともいえずに映画に彩りを与えている。最後ははっきりとした結末は
ないものの想像はつく。サージャンは年齢的にはもう若くない。
でも自分の心に素直になって、若者のように愛のために行動を始めるのである。
人間はいくつになっても自分次第なのだと考えさせてくれる映画である。


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