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「家族という病」?

話題の「家族という病」(下重暁子・幻冬舎)を読みました。

婚活とは結婚するための活動で、結婚とは新しい家庭・家族を築くこと。
婚活中の方は、ともに家族を築いていくお相手を探して活動されている
わけですが、その「家族」が「病」とは・・・??

結論から言いますと、結婚に希望を持って婚活中の方は
この本、読まなくていいかも・・・というのが私の感想です。

「家族と言えども分かり合えない」という著者の意見には
共感するところもあります。
生涯の伴侶といえどもしょせんは他人。
家族だからこそ分かり合いたいとは思いますが、
生まれ育った環境も価値観も一人ひとり違いますので、
本当に分かり合うって難しいと思うのです。
それでも「分かり合いたい」「分かってほしい」とつい期待して
しまって、家族に対して腹が立ったり、苦しくなったり・・・
ということは、誰にでもあるのではないでしょうか?
それが、この本が売れている理由なのではないかと。

「家族のことしか話題がない人はつまらない」とか、
「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」とか、
「家族」をバッサリ否定している著者ですが、この本の後半で、
「たった一人の家族であるつれあいがいなくなった時に備えて、
一人でいることに慣れようとしている」と書いてらっしゃいます。

その一文に、私は、著者の「つれあい」に対する愛情を感じました。
旦那とも主人とも呼びたくないという、対等の間柄の「つれあい」には
著者が信頼を寄せていらっしゃるご様子が伺えます。
そんな風に思える「つれあい」と共に人生に歩んでいらっしゃるのは
幸せだと思います。
ならば、わざわざ今から一人に慣れようとなんてせずに、
せっかく家族として一緒に過ごしている今をそのまま満喫されたら
いいのに。

先のことは先のこと。
一人になったらその時は、否応なしに一人に慣れていかざるを
得ないでしょう。
少なくとも、「最後は一人」と自分に言い聞かせるには、
(婚活中のみなさまも含めて)人生まだまだこれからという世代には
早過ぎるように思います。

人生を共に歩むパートナーと出会って、生活を共にしてみて、
腹が立ったり、辛く苦しい思いをすることもあるかもしれません。
そうして、もし最終的に「ああ、やっぱり分かり合えなかったな」と
思ったとしても、そういう人生を体験することにも意義はあるかも
しれないと思うのです。

少し話がそれますが、先日、新聞で犯罪被害者遺族の方が
加害者について話していた記事を読んで、心に残った言葉がありました。

「(加害者は被害者に対して)絶対に償えないと思っています。
 それでも償おうとする。その気持ちが大事なのです」

分かり合えないかもしれない相手と、それでも分かり合おうとする。
その気持ちは貴い、と私は思います。


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